---OUTBACK-----

OUTBACK

1999/09/05
1999/09/11追記

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●武庫川くだり、大阪城公園とインラインスケートの話が続きましたが、今回の内容もインラインスケートです。

●以前からローラーブレード社がオフロード用のインラインスケートの販売をはじめた、という話を聞いており、どういった靴なのだろうか？と興味を持っていました。
そうしたある日、仕事の帰りにメガ・バンドールによってみると、そこには上記のオフロード用スケート、コヨーテとＯＵＴＢＡＣＫが入荷していました。
コヨーテは値段や持ち運びなどの点からあまり食指は動きませんでしたが、ＯＵＴＢＡＣＫは違いました。ホイールが３輪ということもあり見た目のインパクトも十分で、黒地に黄色というカラーリングも仲間内で作ったばかりのホッケーのユニフォームにあいそうです。自分の中で購入意欲が膨らんでいくのが分かりました。

●ＯＵＴＢＡＣＫのディスプレイには、"RollerBlade社のオフロードブーツ第２段"と書いてあります。第一弾はコヨーテでしょう。コヨーテの方は、最近雑誌の広告でも目にする機会も多いようです。外観はといえば黒いブラボーブレードのシェルの下に、人目を引く黄色のサスペンションを挟んで９０ｍｍホイールが３つ配置されています。ホイールは専用のものをブリヂストンと共同開発とのこと。外観から、オフロード用という説明に首をひねりつつも、試し履きしてみて気に入りましたのでその場で購入を決定しました。

●テストとして兵庫駅から元町駅までと、大阪城公園を滑ってみた感想をまとめたいと思います。

●結論からいきますと、オフロード用という言葉から連想されるような機能は期待しない方がいいです。
では、どういった靴なのか？という部分を記していきたいと思います。

●先ず最初にテストとして選んだコースは、ＪＲ兵庫駅からＪＲ元町駅までの高架の山側(北側)の道です。この道はこれまでもTARMACやらSYNERGYやらで滑っていましたが、舗装があまり奇麗でなかったり歩道を通るとでこぼこが多いと言う事で、外観から想像したOUTBACKの性能が生きるのではないかとの考えから選びました。このコースは全部アスファルトで舗装されています。
実際に滑ってみてどうかといいますと、先ず通常の奇麗な舗装道路を走った感じが、今まで履いたことのあるどのインラインスケートとも違って感じられました。これはホイールの直径の大きさからくるものなのか、３輪ということからくるものなのかはっきりしません。うまく説明できないので気になる人は持っている人に借りて実際に履いてみるなりしてください。
歩道などの舗装されていながらもでこぼこが多かったり、段差の多いところではどうなのか？というのが今回の試走のメインですが、結果は非常に良好でした。ホイールの径の大きいことに加えて、フレーム部のサスペンション、しっかりとしたインナーがあいまって、 TARMACやSYNERGYでは気になる、乗り上げた時の衝撃などがおさえられていました。多少のギャップはそのままごろごろと乗り上げながら滑っていっても他の靴と比べて衝撃が少なく感じられます。見た目などに惑わせれているだけかもしれませんが、だいぶん荒れたところをねらって滑っていってこの様に感じましたので間違いないと思います。そういった滑りをしたわけですが、ホイールは大して減りもせず、"持ちはいい"と言った店員さんの言葉を裏付けていました。
ただ現状でもいくつか問題点が有ります。
先ず、重いということです。これはローラーブレード社の靴の伝統でしょうか。 SYNERGYよりも重いです。
次にでかいということです。俺が持っているバルタンというインラインスケート用のバッグにぎりぎりで入る大きさでした。これまで普段TARMACやSYNERGYを運ぶ際に使っていたリュックには入りませんでした。
持ち運びは多少面倒と言う事です。

●次にオフロード用と銘打って有りますのでそれに即した試走をしてみました。大阪城公園がそれですが、そこではあえてオフロード走行については触れておりませんでしたので、こちらで述べたいと思います。
大阪城公園でも述べた様に大阪周辺については不案内であることに加え、非舗装の部分もあるということでいいテストができそうだということで大阪城公園へと向かいました。
実際に非舗装部分を意識して滑ってみましたが、滑れました。調子に乗ってスピードをだそうとするとけり足が滑って進めませんが。これは"インラインスケート"である以上路面にある程度の硬さが滑れないということで仕方がないことでしょう。ということで、やっぱり"滑れる"という程度です。しかし、今回だいぶん非舗装部分を行ったり来たりということをしたのですが、普通の靴だったら厳しかったでしょう。ということで、私が求めていただけの性能は有していたようです。

●以上の試走の結果をまとめると、

オフロードを走る靴という認識は間違い。
路面の荒い道でもそのまま滑って行けますよ、と言うぐらいに捉えるべき。

となります。
もともと私がOUTBACKを購入しようと思ったのは、知らないところにふらっとインラインスケートを持っていって滑ろうと思った際に、多少路面状態が悪かろうがそのままどんどん滑っていけるような靴がほしい、と思ったからです。
その後、RollerBlade社のパンフレットを見ましたが、イタリアの石畳の路面を滑っている男性が移っていました。どうやら、私の考えていた使用方法というのは間違っていなかったようです。

●いろいろと書いてきましたが、持ち運びに多少難があることを除けば非常に気に入っております。今後とも初めての場所に行って滑ろうという際は、間違いなくOUTBACKをバッグに詰めて出かけていくことでしょう。

注意：
ホイールの減りですが、結構無理な走行をしましたがたいした減りではなかったです。７８Ａなんかよりは十分持ちそうです。
ベアリングに関しては何の防護措置は取られていません。通常のインラインスケートと同じ作りになっています。文字どおりのオフロードを走行する際には注意が必要です。
また、友人の意見によるとRollerBlade社のベアリングはABEC表示よりも回りが悪いように感じる、とのことです。私も他社のものと比べた場合、多少回りが悪いかな？と思う時があります。実際にはどうなのでしょうか？

●などと言っていましたら、ブラックホールからオンロード用のホイールが発売されました。
ホイールの径のサイズが90mmで一袋に３つしか入っていないのでOUTBACK用として発売したのは明らかでしょう。
オンロード走行に関しての感想として前述したような新鮮な乗り心地の部分をより伸ばしてくれるものだと思います。あまり売れ行きの芳しくないOUTBACKのカンフル剤となり得るのでしょうか？ (コヨーテほど芳しくなくはないようですが) ただこれは、"オフロード用インラインスケート"と国内販売する際に銘打ったことが、OUTBACK自体の方向性と多少のずれがあったことを認めているように感じられます。
私自身は非常に面白く楽しい靴だと思っていますので、その楽しさを増やせるものとしてこのブラックホールのホイールを購入したいと思っていますが、現状では経済的な理由で見送りです。購入した際は感想を追記という形でこちらに載せたいと思います。

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